豊胸した後のうつ伏せは大丈夫?

豊胸した後とは、胸に入れたシリコンや脂肪などが定着するまで時間がかかります。その間には、胸に負担のかかることはやめて、できるだけ安静に過ごす必要があります。特に、うつ伏せの姿勢は、できるだけ避けた方が良いとされています。

豊胸後のうつ伏せはなぜ避けた方がいいのかについて、豊胸後の過ごし方とともにご紹介します。

合わせて読む:豊胸の主な方法と総額の費用について確認しよう


手術後の過ごし方

豊胸手術は、大きく分けてシリコンを入れるものと、体の脂肪分を入れるものとに分けられます。いずれにせよ、胸にメスを入れて、シリコンや脂肪分を入れるので、体に負担のかかる大きな手術になります。さらに、術後の様子や健康状態、傷の経過も見る必要があります。

そのため、豊胸手術後は医師から、お酒を控えたり、入浴はしばらく様子を見るなどといった指導が入ります。

また、傷みが残るために、痛み止めが処方されます。

そのため、豊胸手術後もしばらくは注意を払う必要があります。そのため、豊胸手術は、時間に余裕のある時期に行った方が良さそうです。

ですが、豊胸手術後の過ごし方が重要なのは、健康面のためだけではありません。手術後の過ごし方は、胸の形の定着を大きく左右します。なぜなら、胸に入れたシリコンパッドや脂肪分は、胸に定着して落ち着くまでに時間がかかるからです。

この期間は胸に負担をかけないよう、生活を見直して、極力注意して過ごす必要があります。

その期間は、最低でも一か月程度だと言われています。なかでも注意しておきたいのが、普段の生活での行動です。まず激しい運動は、体力面だけでなく、胸の形にも影響を与えるのでやめておきましょう。そして最も気を付けておきたいのが、姿勢です。

特に、胸に負担のかかるうつ伏せは、必ず避けましょう。

合わせて読む:豊胸術による痛みはどれくらい続き、ピークはいつなのか

なぜうつ伏せは厳禁か

豊胸手術後は、普段の生活での姿勢に気を付けて行動する必要があります。なかでも、うつ伏せは厳禁です。うつ伏せの姿勢を避けた方がいいのは、胸に体の重みがかかり、その分、負荷がかかってしまうからです。また、胸に体重や負荷を与えると、胸に入れたシリコンや脂肪が定着しにくいだけでなく、手術後の健康にまで影響が出てくる可能性があります。

単なるうつ伏せの姿勢はもちろん、エステや整体でのうつ伏せも避けましょう。特に、豊胸手術のなかでも、シリコンを使った手術の場合は、うつ伏せの姿勢は厳禁だとされています。なぜなら、うつ伏せの姿勢を取ると、豊胸手術のシリコンが動く可能性があるからです。

さらに、うつ伏せの姿勢がきっかけで、胸のシリコンバッグが破裂してしまった事例もあります。こうした事例は、健康被害も誘発します。このような理由から、安全性の面でも、豊胸手術後のうつ伏の姿勢は危険だと言えるでしょう。

さらに、うつ伏せの姿勢は、手術痕にも影響を与えます。衣服との摩擦によって、傷口が残ってしまう可能性が出てくるからです。こうしたさまざまな理由から、うつ伏せの姿勢は豊胸手術後に避けた方が良いとされています。

うつ伏せを取らないためには

では、豊胸手術後にうつ伏せの姿勢を取らないために、どのような方法が考えられるでしょうか。最も気になるのは、就寝時のうつ伏せではないでしょうか。睡眠中には、自分の姿勢をコントロールすることはできません。上を向いた状態で就寝したとしても、寝相次第でうつ伏せになっている可能性があります。

就寝時のうつ伏せを防ぐもっとも手ごろな方法は、枕を新しく選ぶことです。うつ伏せを防ぐための枕選びは、あおむけで呼吸のしやすい作りがポイントになります。しっかりと首を支えて、就寝時の呼吸を楽にする枕を使えば、うっかりとうつ伏せになることを予防してくれます。

自分の姿勢にあったオーダーメイドの枕も、うつ伏の予防が期待できます。枕は長く使えるので、良い睡眠のために購入するのもいいかもしれません。また、背中までサポートしてくれる、大きな枕も販売されています。こちらのタイプは、背中から密着して頭部を安定させてくれるので、うつ伏せ寝の予防にはもちろん、日中のリラックスタイプにもぴったりです。

仰向けの姿勢を保つには、ぴったりのアイテムと言えるでしょう。

部屋の気温や湿度に注意しよう

日中だけでなく夜間にも気を付けておきたいのが、部屋の温度と湿度です。特に、就寝時の環境には気をつけましょう。気温が低すぎると、人は体温を保つために丸まったり、うつ伏せになることが多くなります。他方で、暑すぎると寝苦しくなるために、自然と寝相も悪くなってしまいます。

さらに、部屋が乾燥するといびきを誘って、寝苦しさを誘発することがあります。また、湿度が高すぎると、今度は不快感を誘ってしまうことになります。部屋の湿度や乾燥には、十分気を付けて管理しましょう。また、いびきをかいてしまう人は、専用のノーズパットなどであらかじめ防止しておくのもいいかもしれません。

咽喉や鼻が弱い人には、専用の加湿マスクを着用することもおすすめです。さらに、花粉症やアレルギーがある人は、あらかじめ医師と相談しておきましょう。寝苦しいと、その分、寝相が悪くなる可能性が高くなるからです。

その場合は、無意識にうつ伏せになってしまうかもしれません。日中でも、うたた寝に備えて、部屋の温度管理はしっかりとしておいた方が良さそうです。睡眠時のうつ伏せを防ぐためには、部屋の気温や湿度に十分気を使い、快適さを保つことがポイントです。


日中の過ごし方

手術後は、しばらく痛みが続く場合があります。痛い場合には、早めに病院から処方された痛み止めを飲んで、リラックスした姿勢でくつろいでください。痛みを我慢してしまうと、人によっては目まいや立ち眩みを誘発してしまいます。

うつ伏せで倒れてしまった場合、胸への負担が大きくなる可能性があります。安全性の面でも、痛みは我慢しない方がいいでしょう。また、できればソファやベッドなど、仰向けでくつろげるスペースで安静にすることをお勧めします。

この場合に注意しておきたいのが、腰痛です。腰痛を誘発すると、痛みのあまりうつ伏せの姿勢を取ってしまいかねません。激しい運動は厳禁ですが、腰を軽くストレッチしたり、脚をマッサージすると腰痛の予防にもなります。

また、仰向けでできるマッサージ器具も便利なので、活用しましょう。さらに、楽な姿勢でも楽しめる娯楽を用意しておくと快適です。ネット配信のドラマや、見たかった映画をまとめて見るには絶好のチャンスです。リラックスした姿勢で、楽しんでください。